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丸型コネクタ
ハーティングの丸型コネクタは、すべての汎用サイズとコーディングで幅広いラインアップを用意しています。
丸型コネクタを用意しています。製品群には、現場で結線が可能な 組み立て式コネクタ、オーバーモールドケーブルをはじめ、基板用コネクタ、 パネルフィードスルーを揃えています。
M8
- 代表的用途:センサーおよびアクチュエーターの信号 / イーサネット接続
- Aコード、Dコード、Pコード
- 3~8極
- ネジ止め、PushPull迅速ロッキングシステム
現場レベルでは、M8丸型コネクタは一般にI/Oボックスや省スペース型の装置に使用されます。コンパクトなので、厳しいIP65/67環境で信号とデータを伝送するのに理想的なコネクタです。
M12
- 代表的用途
- 信号(A、Bコード)、2~12ピン
- データ(D、Xコード)、4ピン、8ピン
- 電力(L、S、Kコード)3ピン、4ピン + FE/PE、最大16A / 630V
- ハイブリッド(Yコード) 4 + 4ピン データおよび電力用
M12丸型コネクタは、丸型コネクタの中で最も広範に使用されているサイズです。M12サイズには、すべての産業ライフライン(電力、信号、データ)に対応するタイプがあります。保護等級IP65/67、丈夫な金属製ハウジングにより、要求の厳しい用途で使用しても信頼性の高い接続を提供します。
M23
- 代表的用途
- 信号 6~19ピン
- 電力 6~9ピン
- ハイブリッド4+4+3+PE 極
- ネジ止め、バヨネット迅速ロッキングシステム(ComLock)
M23丸型コネクタは、産業用途で高電力を伝送するときや、多くの信号コンタクトをまとめるときに使用されます。一般にはドライブに使用されます。
7/8“
- 代表的用途:モータ用電源
- 2~5極
7/8インチのインターフェースは、一般に多様な用途への電源接続に使用されます。
Han® F+B食品業界用コネクタ
- 代表的用途:食品製造機械および集合設備
- 特にスプラッシュゾーンでの洗浄が容易な デザイン
- F+B - 食品・飲料
Han F+Bは、食品産業特有の課題に対応するために設計された丸型コネクタです。このコネクタの特徴は、装置を洗浄するときの噴射水や洗剤に対する耐性があることです。
HARAX パネルフィードスルー
- 代表的用途:ランプ、モータ、デバイスなどの低コストな電源接続
- HARAX®結線技術で簡単に工具なしで設置
- IP67で屋外や高湿環境で使用可能
HARAXパネルフィードスルーは、工具なしで接続できます。迅速かつ簡単に取り付けられ、信頼性の高いデバイス接続を確立します。
Aコード
- 代表的用途:センサーおよびアクチュエーターの信号伝送
- サイズ M8(IEC 61076-2-104)、M12(IEC 61076-2-101)
- 定格電流 1.5~7.5A
- 定格電圧 30~250V
- コンタクト数 3〜12
3~5極のAコードは、フィールドデバイスの電源に使用されます。8~12極のAコードは、信号伝送によく使われるコードです。
Bコード
- 代表的用途:フィールドバスシステム(PROFIBUS)のデータ伝送
- サイズ M12(IEC 61076-2-101)
- 2、4、5極
PROFIBUS伝送にはBコードが使用されます。
Dコード
- 代表的用途:産業用イーサネットネットワークのデータ伝送
- サイズ M12(IEC 61076-2-101)、M8(IEC 61076-2-114)
- データ伝送速度 100Mbit/s
丸型コネクタのDコードは、産業用イーサネットのデータ伝送用に使用されます。Dコードは、データ伝送速度最大100Mbit/sのFast Ethernet用に指定されています。
Kコード
- 代表的用途:小型モータの電力伝送
- サイズ M12(IEC 61076-2-111)
- 電気 / 電圧 12A / 630V
- 4極 + PE
Kコードは、電力伝送に使用されるコードのひとつです。M12丸型コネクタのKコードは、一般に最大7.5kWまでのモータに使用されます。M12 Powerは、他のデバイスへの電力伝送に使用できる省スペースなソリューションです。
Lコード
- 代表的用途:高電流、高電圧伝送
- サイズ M12(IEC 61076-2-111)
- 4極 + FE
- 定格電流 最大16A / 63V
Lコードはデバイスの電力伝送に使用されます。Kコードとの違いは、FEコンタクトがあり、異なる電圧範囲用に設計されていることです。
Pコード
- 代表的用途:EtherCAT Pアプリケーションのデータおよび電力の伝送
- サイズ M8(IEC 61076-2-114)
- 4ピン
- 定格電流 4A / 60V
- 100Mbps
Pコードは、EtherCAT Pプロトコルでのデータ伝送に使用されます。データと電力を最大240Wまで同時に供給できます。
Sコード
- 代表的用途:小型デバイスの電源コネクタ
- サイズ M12(IEC 61076-2-111)
- 3極 + PE
- 電気 / 電圧 12A / 630V
Sコードは小型デバイスの電力伝送に推奨されるコードです。
Yコード
- 代表的用途:単一コネクタ内の信号および電力のハイブリッド伝送
- サイズ M12(IEC 61076-2-113)
- 8極(タイプ4)
- 4 x 電源:6A、50V
- 4 x データ:Kat. 5、0.5A、50V
Yコードはハイブリッド型の嵌合面を持ちます。デバイスに不可欠な電力とデータを同時に供給します。4つのデータコンタクトは、最大100Mbit/sのFast Ethernet伝送を実現します。4つのパワーコンタクトは最大300Wの電力を伝送します。Yコードなどのハイブリッド結線では、複数のライフラインの同時供給が可能です。個別にインターフェースを使用せずに済むので、リソースを節約でき、デバイスの小型化を支援します。
Xコード
- 代表的用途:産業用イーサネットネットワークのデータインターフェース
- サイズ M12(IEC 61076-2-109)
- データ伝送速度 1/2.5/10Gbit/s
- 8ピン
Xコードは、厳しい環境下での産業用イーサネット伝送に使用されます。遮蔽性に優れ、最大10Gbit/sの伝送速度を実現します。堅牢な金属製ハウジングにより電磁干渉からデータ流をしっかり保護します。
preLink®絶縁圧接端子
preLink®は、絶縁圧接端子技術に基づいており、最大10 Gbit/sのデータコネクタに使用されます。電線をキューブ型の端子モジュールに通し、圧着/接触させ、アセンブリプライヤーを使って1ステップでカットします。この端子モジュールは、M12丸型コネクタだけでなく、RJ45コネクタ、中継アダプタ、PCBソケットにも設置できます。嵌合面は随時、数秒で変更可能です。
リフロー半田付け端子 (THR)
THR (Through Hole Reflow) 半田技術では、メッキされた基板のスルーホールにコネクタを挿入します。これはピックアンドプレース装置を使って自動的に行うことができます。その後、これらのTHRコンポーネントは、共通のリフロー半田プロセスの一環として表面に配置されたコンポーネントと共に半田付けされます。
リフロー端子 (SMT)
SMT (Surface Mounted Technology) コネクタでは、スルーホール技術とは対照的に、ワイヤー端子がなく、基板面の半田パッドに直接半田付けします。この方法は、均一結線技術による回路基板の配置に使用されます。SMTコネクタを使用するため、別途ウェーブ半田を行わずに済む利点があります。
ウェーブ半田付け端子 (THT)
従来からある半田技術は数十年に及ぶ実績があります。半田は最高レベルの機械的安定性と加工の安全性を提供します。コネクタの半田ピンをメッキされたPCBのスルーホールに挿入し、 その後、他のコンポーネントに一気に自動でウェーブ半田付けできます。
ネジロック
ネジ式の丸型コネクタには、他のコネクタにはない多くの利点があります。それは接続部がコンパクトであること、そしてシールリングを使い適切なトルクで締めれば高い保護等級を確保できることです。さらに操作は説明がいらないほど簡単です。ただし、時間はかかります。
PushPullロック機構
PushPullロックのデバイスソケットにプレームが加わり、 適合するPushPullコネクタをそこに嵌めることができます。狭い設置場所でも、工具を使わず迅速に丸型コネクタを嵌合できます。1回カチッと嵌めれば、耐振動性と耐衝撃性が確立されます。PushPullロック機構は、IEC 61076-2-010に準拠した国際標準です。
どの丸型コネクタが最適か?
丸型コネクタは、産業アプリケーションにおいて最も一般的なプラグ式インターフェースのひとつです。丸型コネクタを使うと、電気接続部を外的影響から安全に守ることができます。接触、埃、汚れ、グリース、オイル、湿気から安全に保護します。産業や運輸設計につきものの振動や動きがあっても、丸型コネクタは見事な接続安定性を達成します。丸型コネクタのアプリケーション範囲は広く、一般にセンサー、モータ、コンバーター、ネットワークコンポーネント、運転装置といった分野に適用されています。
標準化された標準サイズと嵌合面で安全性を提供
丸型コネクタのサイズと嵌合面の多くは、標準ネジサイズと一致します。そのため、異なるメーカーの丸型コネクタとも互換性があります。
各サイズにはそれぞれ代表的なアプリケーション分野があります。これらは、アタッチメントサイズの要望や可用性、さらに電線の本数と断面積、通電容量といった物理的性能データの結果として生まれたものです。ハーティングでは、メトリックネジ(M)とインチネジの丸型コネクタをご用意しています。メトリックネジの丸型コネクタは世界で最も普及しているインターフェースのひとつです。その由来はロック機構の形状にあります。 これはISO 1502に準拠するネジの寸法と規格に基づいています。そのため、メトリックネジの丸型コネクタのロック部の直径は、すべての標準ネジ接続と同じように、必ず指定のミリメートル単位のサイズになっています。M8 = 8ミリメートル、などです。
コーディングで誤嵌合を防止
丸型コネクタの嵌合面には、嵌合ミスを防ぐためコーディングが施されています。コーディングは絶縁ボディの内部形状に組み込まれています。M8およびM12丸型コネクタには、コーディングと対応アプリケーションの区別に使用される文字のに似た形状のコーディングがあります。
現場で丸型コネクタを接続
電線をコネクタのオスコンタクト/スリーブにしっかりと恒久的に安定接続することは、データ、信号、電力をエラーフリーで伝送するための基本要件です。結線方式には様々な種類があり、それぞれコネクタの種類と用途に応じた異なる利点があります。現場で組み立て可能なコネクタは、工具なしで、または専用の圧着プライヤーを使って圧着できます。
ハウジングで周囲環境から保護
コネクタのハウジングは周囲環境に対する外部保護を形成します。ハウジングにはプラスチック製と金属製があります。金属ハウジングは、堅牢な設計で、電磁干渉(EMC)を遮蔽します。ハウジングとケーブルの接合部には、ケーブルクランプや圧着フランジ、またはオーバーモールドを使用します。