パートナーシップに基づいたオールラウンドソリューションの開発
完璧で効率的なソリューションは、共同設計と専門知識の融合があってこそ生まれます。シーメンスとハーティングの製品エキスパートは、新世代の周波数変換器の開発でこの事実を証明しました。
約20年間に渡り、ハーティングはイントラロジスティックスの分散型ドライブユニットを接続するシステムソリューションを供給してきました。これがシーメンスとハーティングの集中的パートナーシップに発展。現在両社はシーメンスの分散型ドライブシステム、SINAMICS G115Dの後継シリーズの開発を進めています。このシステムは、空港やイントラロジスティックスなどに見られる水平コンベアシステム用に開発されました。
グローバルなコラボレーションが成功の鍵
データ、信号、電力を伝送する装置の内部および外部に使用するコネクタとケーブルは、シーメンスとハーティングがそれぞれ異なる国で開発・生産しました。そのためこのプロジェクトには国境を越えた活発な協力体制が構築されました。
ハーティングの世界各地のエンジニアチームはコネクタの専門知識を結集し、シーメンスと協力して優れたソリューションを発見。この二社間のサクセスストーリーは今も続いています。
実証済みの技術とイノベーションの融合
SINAMICS G115Dの従来モデルを進化させるため、堅牢性、安定性、コンパクトさといった要素が重視されました。そして新しい電子モジュール、追加ドライブ機能、およびエネルギー効率の良いユニットの設計要件を重視した開発が行われました。
装置の内部にhar-drive®シリーズの革新的な新型コネクタを採用し、周波数変換器内で十分な使用実績があるDINコネクタを補完。これらはシーメンスと共同でドライブシステムの要件に合わせて特別に開発され、周波数変換器のコンパクトな設計に適応されています。あらゆる嵌合条件の下で簡単かつ便利に操作でき、かつ安全にコンタクトできることを重視しました。
装置の外部には、今やほぼスタンダードとなったHARTING Compact®インターフェース(Han® Q8、Han® Q4/2)を採用。これらは信号伝送用のM12丸型コネクタで補完されています。適切な組立済みシステムケーブルによって、コンベアシステム内の接続とネットワーキングをすぐにプラグ&プレイにできます。