Han® ORV3

Open Compute Project(OCP) - ORV3ラックシステム用電源コネクタ

Han® ORV3は、標準化要件と可能な限りの柔軟性を調和させます。

デジタルインフラの需要が世界中で急速に高まっています。企業と消費者は、リモートコンピューティング、アプリ、モノのインターネット(IoT)への依存度を急激に高めています。その結果、社会はデータセンターを必要とするタスクに益々依存するようになり、データセンターはあらゆる産業において日常業務のバックボーンとなっています。そのため、データセンター用のITインフラをいつでも利用可能にし、どんなシステムの不具合も迅速に修復できるようにことが絶対的に必要です。

Open Compute Project(OCP)

Open Compute Project(OCP)は、ITインフラ用のハードウェア技術の再設計に重点的に取り組んでいます。この作業部会は、データセンターの効率と柔軟性を高め、より迅速な拡張を可能にすることを目標に掲げています。

その基本は、アイデア、仕様、その他の知的財産をオープンに交換し、イノベーションを最大化し、技術的コンポーネントの複雑さを低減することです。

OCP財団は、OCPコミュニティを育て、貢献し、種をまくことで、市場に応え未来を形成する新しいオープンソリューションを開発する責任を担います。

OCPはデータセンターの推奨設計「Open Rack」を無償提供しており、 Open Rackバージョン3(ORV3)は、2023年初頭から世界各地で導入され始めています。

ORV3電源シェルフ

データセンターでは電源シェルフがIT装置に電力を供給します。Rack & PowerプロジェクトグループはOCP構想の一環として、ラックの標準化とデータセンターインフラへの統合の簡素化に注力しています。その一つの重要なステップに、「電源シェルフ」入力コネクタの共通仕様があります。ハーティングはこの標準化プロセスの作成リーダーとして、また当初からのコネクタパートナーとして、「ORV3 OCP入力電源コネクタ」の仕様に多大な時間と専門知識を注いできました。

データセンターには、高い可用性(「平均故障間隔(MTBF)」)とシステム故障後の平均修復時間の短さ(「平均修復時間(MTTR)」)が絶対的に求められます。複雑さの軽減と標準化はこれらの目標達成を助けます。

総保有コストを削減

Han® ORV3はハーティングが提供する初のOCP適合ACコネクタで、電源シェルフv3ラックアセンブリ一式としても対応しております。浅めのラックシステムなので、インフラ全体の設計をよりコンパクトにできます。結果として、データセンターは所定のスペースの範囲で生産性を大幅に高めることができます。ハーティングのソリューションはこのようにして、データセンターの構築および拡張の効率最適化というOpen Compute Projectの目標を支援しています。  

Han® ORV3電源コネクタと組み立て済みケーブルソリューションで総保有コスト(TCO)を削減

ラックシステム用Han® ORV3は、標準化要件と、多様な電流・電圧レベルのケーブルアセンブリの構成において可能な限りの柔軟性を達成する目標を調和させます。Han® ORV3コンポーネントは数点の部品のみでシンプルに構成されています。これにより高い可用性を実現し、ラックユニットが故障した場合でも、ORV3規格によって平均修復時間を低く抑えることができます。総保有コストを持続的に削減することができます。