「民主主義社会の大きな支持」

ヨアヒム・ガウク元連邦大統領に認められたハーティングの取り組み / Technology Group 75周年の式典に多くの著名な来賓が参席

2020年9月2日、エスペルカンプ/ミンデン --- ハーティングテクノロジーグループ(エスペルカンプ)全ドイツ連邦共和国大統領ヨアヒム・ガウク氏とスティアン・ヴルフ氏を招いて創業75周年記念式典を開催しました。祝辞の中でガウク氏はユーモアを交えつつも、物思わしげに、1945年にミンデンでヴィルヘルムとマリー・ハーティングが立ち上げた会社が、二代目、三代目に受け継がれ、功績を残していることを称えられました。

かつての国のリーダーはまず、ドイツ社会を「どこか飽き飽きして疲れている」ように見える(「国の生気が消える寸前」)と語り、このようなハーティングが勇気、楽観、純粋な喜びを持って迷いなくしっかりと未来を見据え、「自由の最も美しい形」として責任を果たしているのは実にすばらしいと語りました。また、ハーティングのような家族所有、家族経営の会社は「社会の安定した支え」であり、こうした活動は政府にはできない、と語りました。

ヨアヒム・ガウク氏のスピーチの前には、「Oh, happy day」の陽気なメロディーが流れる中、マルグリット・ハーティングがDeutsche Messe AG理事長のJochen Köckler (Dr.)氏とその前任者のSepp Heckmann氏、円盤投げ世界チャンピオンでオリンピック金メダリストのロベルト・ハルティング、Private Hochschule für Wirtschaft und Technik(経済技術私立大学)およびオスナブリュック大学の学長、Dennis De教授、Susanne Menzel-Riedl教授など、約100名の来賓を歓迎しました。

創業者の息子で、長年経営を担ってきた前会長のディートマール・ハーティングは、スピーチの中で、終戦からわずか数カ月後に創業し、小さな工場と十数名の従業員で省エネランプやホットプレート、ワッフル焼き機、アイロンなど、家電製品を製造していた当時のことを振り返りました。当初は原材料を仕入れるため、石炭貨物車に乗ってラインラントに行き、リュックに原材料をぎゅうぎゅうに詰め込んで運んだこと、創業者の妻が自転車に乗って周辺地域に商品を配達し、農家から食べ物で代金の支払いを受けていたこと。若い会社が急成長を遂げ、間もなく自動車用電気製品、医療機器、ジュークボックス、レコードプレーヤー、テープレコーダーを中心に生産するようになったこと。そして1956年にHan®コネクタを誕生させ、特許を取得し、1950年代から徐々にエスペルカンプへの移転を進め、テクノロジーの新たな歴史を刻み続けたことを語りました。

ミンデンにあるドイツの販売会社の本社、Bottaビルでは、ヴィルヘルム・ハーティングの孫で、2015年に父親のディートマールから経営責任を引継ぎ、妹および両親と協力して会社を経営するフィリップ・ハーティングが、ハーティングの成功に大きく貢献した世界中の従業員OBと現役従業員に感謝の言葉を述べました。そして、現在会社は、全大陸に生産施設と販売会社を展開し、世界競争に直面しており、地域の各拠点を強化し、魅力に磨きをかけるには、政界の支援を必要としていること。ハーティングがデジタル化の時代の中で今後も成長し、最大限チャンスを生かしつつ、テクノロジーの過程を共同決定し、1996年に掲げたビジョンのとおり「人のためになるテクノロジーで未来を形成」するには、これ以外の道はないこと。さらに、しかるべき時が来れば、四代目にバトンを渡せるようにあらゆる努力を惜しまないという決意を語りました。

ミンデン市長のミヒャエル・イェッケ氏、エスペルカンプ市長 の ハインリヒ・フィーカー氏(「ハーティングなしのエスペルカンプは考えられない」とコメント)、ミンデン=リュベッケ郡長ラルフ・ニーアマン氏、およびデトモルト行政区長のJudith Pirscher氏も歓迎の挨拶で、ハーティングがテクノロジー分野で魅力的な雇用主として、また最先端の極めて現代的な研修を行う企業として、そして地域の振興者および寛大な支援者として果たしている役割を強調しました。北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団とNew Life Gospel Choirも音楽で式典を盛り上げてくれました。

その日の午後、エスペルカンプでは大勢の研修生がヨアヒム・ガウク氏を暖かく熱烈に歓迎しました。元連邦大統領は、2008年に開設され2015年に拡張されたNAZHA研修センターを訪問。ここでは会社の将来の従業員が二十数種類の研修コースや二重学習プログラムで専門キャリアへの準備をしています。NAZHA Companyなど、複数のステーションで様々な技術専門分野の研修生がガウク氏に自身の実践的な研修を紹介し、その後、この著名な来賓に質問する機会を与えられました。

この特別記念日の締めくくりとして、エスペルカンプ市役所では元連邦大統領を招いて短い祝賀会が行われ、元連邦大統領からゴールデンブックへのサインをいただきました。 

ミンデンの式典で、(左から右へ)マレーサ・ハーティング=ハーツ、フィリップ・ハーティング、ヨアヒム・ガウク元大統領、マルグリット・ハーティング、クリスティアン・ヴルフ元大統領、ディートマール・ハーティング。