テストポジション対応 ドッキングコネクタ
これまでドッキングコネクタには、「嵌合」または「非嵌合」という状態しかありませんでした。現在、Han-Modular®スライディングフレーム・コネクタで、接続、テスト、断路ポジションの3種類の嵌合位置を実現することができます。 中間の「テストポジション」という状態では、電源接続をオンにする前にシステムの信号回路を点検できます。その結果、配電システムの電気・電子部品がより適切に保護されます。
Han-Modular® スライディングフレームの状態:
1. 「断路ポジション」:
信号コネクタと電源コネクタが両方とも抜かれています。ドロワーは制御盤に入っていません。
2. 「テストポジション」:
ドロワーが制御盤に押し込まれ、信号コネクタがスライディングフレームに嵌合している状態です。信号コネクタの隣にある電源コネクタの両端には約35 mmの間隔が保たれているため、電力は伝送されません。システムは安全な状態のまま、挿入した信号コネクタから点検することができます。
3. 「接続ポジション」:
テスト後、電源コネクタを含むドロワーを制御盤に完全に押し込みます。このとき、Han-Modular® スライディングフレーム内の信号コネクタがドロワーに沿ってキャビネットの背面パネルの方向に移動し、電源コネクタも作動位置にあります。これでシステムを安全に作動できます。
Han-Modular® スライディングフレームのメリット
- コネクタにテストポジションがあるため、電力分野で革新的かつコストを抑えたドッキングシステムの機械的設計が可能になります。
- Han-Modular® シリーズは100種類以上のコネクタモジュールをご用意。幅広いオプションにより、非常に柔軟な電気インターフェースの設計が可能です。
- Profibusやイーサネットなどのバスシステムの統合や、レトロフィットによる追加も簡単です。
- 引抜可能なユニットにより機械的公差が広がります。
機械的に明快なソリューション
Han-Modular® スライディングフレームは、特に電力網の分離された制御、調整、切替システムの接続に適しています。機械的に明快な差し込み式で、「テストポジション」にすると、電源接続を嵌合する前に、信号接続の機能を検証できます。システムのコンポーネントは特別に手厚く保護され、ダウンタイムのリスクが減少します。お客様に恩恵をもたらす、ソリューションのシンプルなメカニズム、そしてデザイン・インが可能なHan-Modular® コネクタの幅広い品揃え。